シグルイ

最近また「シグルイ」読み始めました。




シグルイは、山口貴由による日本の漫画作品。
徳川忠長に命じられ駿河城内で行われた、真剣を用いた御前試合を描く時代劇である。

タイトルの「シグルイ」とは、作中で武士たちが常用する「死狂い」という言葉に由来する。
通常の勝負とは異なり、文字通り「死ぬこと」に狂ったような試合や、
そうせざるを得ない武士たちの姿を描いている。

そのため、作品全体を通して、容赦のない描写が非常に多い。
しかし、その過激さとは裏腹に、読者を惹きつける魅力がある。

  • 独特な世界観: 江戸時代の武士道を描きながらも、現実離れした技や展開が繰り広げられる。
  • 圧倒的な画力: 山口貴由の緻密な描写が、キャラクターの感情や殺陣の迫力を際立たせる。
  • 深い人間ドラマ: 極限状態に置かれた武士たちの生き様や葛藤が、読者の心を揺さぶる。

残虐?残酷?



シグルイは、その過激な描写から「残虐」や「残酷」といった言葉で語られることが多い。
人体破壊や流血表現は日常茶飯事であり、目を覆いたくなるようなシーンも少なくない。
と言うか多い。すごく多い。
やたらと人も死ぬ。

しかし、これらの描写は単なるグロテスクな表現ではなく、
武士たちの「死狂い」ぶりを強調するための手段として用いられている。
命を賭けた戦いの厳しさ、武士道の狂気を表現するためには、
どうしても避けられない要素なのだ。

でもギャグ?



クソ真面目だからこそ笑えるということがある。
シグルイには、シリアスな展開の中に、時折なんでやねんとツッコミを入れたくなる表現や言い回しがある。
ぬふぅとか
ぬふぅとか

読者が過度な緊張感を感じずに読み進められるようにするための、
一種の緩衝材としての役割を果たしていると言えるだろう。

シリアス



シグルイの根底にあるのは、武士たちの生き様を真摯に描こうとする姿勢だ。
彼らはなぜ「死狂い」にならざるを得なかったのか?
武士道とは何なのか?
命を賭けて戦う意味とは?

作品を通して、これらの問いに対する答えを探るような、
深く考えさせられる要素が数多く含まれている。
単なる時代劇、残酷描写だけでは終わらない、
シリアスな人間ドラマこそが、シグルイの真骨頂と言えるだろう。

イメージ